レンズの汚れについて
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まずは汚れを知ろう!
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▶︎汚れには対外からと体内からの2種類
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体外の汚れ
汗、ほこり、化粧品、タバコのけむり、またレンズに触れる指先に付いている汚れなどがあります。さらに、カビや細菌などの「雑菌」は、消毒が必要とされる汚れです。
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体内の汚れ
体内からの分泌物に含まれるタンパク質や脂質、カルシウムなどの汚れは、それぞれの成分が複雑にまじり合っていて、涙を通してレンズの表側にも裏側にも簡単に付着してしまいます。特にソフトコンタクトレンズは水分を含む素材でできているため、体内外の汚れが付着しやすく、そのままにしておくと、外から付着した雑菌が繁殖し、感染症などの重い目のトラブルの原因になることもあります。
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▶︎体内の汚れが様々なトラブルの原因に
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タンパク質の汚れ
体の中からくる汚れの一種であるタンパク質は、もともと目に悪いものではありませんが、コンタクトレンズを使っている間に空気に触れて酸化したり、乾燥によって固着したり、紫外線や体温の影響で「変性タンパク質」に変化していきます。この「変性タンパク質」は、装用感を悪くしたり、レンズをくもらせるだけでなく、放っておくと角膜(黒目の部分)を傷つけたり、アレルギー性の結膜炎を引き起こす原因になることもあります。
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脂質の汚れ
油分を含んだ汚れのことで、体内からの分泌物に含まれる脂質と、外から付着してきた化粧品などの油分が混じり合い、レンズの表と裏の表面に薄い膜を張るような状態で付着します。これは、視界のくもりや装用感の悪化などの原因になります。
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カルシウムの汚れ
涙の中の塩分に含まれている小さな固い部分で、他の汚れの成分と混じってレンズに付着します。カルシウムがレンズに固着するときれいに落とすことは難しく、無理に取ろうとするとレンズの表面に小さな穴が開いてしまい、レンズが使えなくなることもあります。
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消毒で雑菌を落とす!
▶︎瞳の健康の為に、消毒がかかせません
ソフトコンタクトンズは素材に水分を含んでいるため、レンズに付着した雑菌が繁殖しやすく、感染症などの重い目のトラブルの原因になることがあります。感染症の原因となる雑菌の種類には、細菌やカビなどがあり、その他にも繁殖すると特に重い障害を引き起こし、最悪の場合失明にも至ることのあるアカントアメーバなどがあります。
雑菌のトラブルから目を守るためには、コンタクトレンズの消毒が必要です。こすり洗いできちんとレンズケアを行った後、レンズケースの中で決められた時間保存しておくだけで消毒が完了します。-
流行性角結膜炎
体の中からくる汚れの一種であるタンパク質は、もともと目に悪いものではありませんが、コンタクトレンズを使っている間に空気に触れて酸化したり、乾燥によって固着したり、紫外線や体温の影響で「変性タンパク質」に変化していきます。この「変性タンパク質」は、装用感を悪くしたり、レンズをくもらせるだけでなく、放っておくと角膜(黒目の部分)を傷つけたり、アレルギー性の結膜炎を引き起こす原因になることもあります。
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巨大乳頭結膜炎
上まぶたの裏側にぶつぶつ(乳頭)ができる症状です。アレルギーの一種で、コンタクトレンズについた汚れ、特に変質したタンパク質の汚れに反応するケースが多いようです。
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角膜潰瘍
角膜上皮の障害から、菌類(細菌やカビ)が入りこんで感染を起こします。角膜が白く濁って、角膜穿孔をおこすこともあります。治った後も視力に影響を残すことが少なくありません。
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レンズケースを清潔にすることも忘れずに
コンタクトレンズの大敵である汚れや雑菌は、レンズケースにも潜んでいます。せっかくレンズケアを行っても、保存しておくレンズケースが不衛生な状態だと、レンズに再び雑菌が付くこともあり、意味がありません。また、レンズケースに何日も古い保存液を入れっぱなしにしておいたり、水分が残った湿った状態にしておくと、雑菌が繁殖してしまうことがあります。定期的に新しいレンズケースに交換しましょう。